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パタンジャリのヨガ、アシュタンガヨガとは
03 ARTICLES    2008.08. 3 [ Sun ] 10:00
<INTRODUCTION>
キンバリー・フリンさんは、主人と私の友人であり、古くからグルジ、シュリ・K・パタビジョイス師の生徒です。彼女がグルジに初めて会ったのは'93年。その後'95年からインド・マイソールに通い始めました。現在も毎年のように本場でアシュタンガヨガの伝統的メソッドの練習を重ねており、私もマイソールでキンバリーさんと出会いました。元気で生き生きとした彼女の存在はとても人当たりが良く、彼女だからこそグルジからいろんなお話を聞き出せたのだと思います。

キンバリーさんの記事「パタンジャリのヨガ、アシュタンガヨガ」と「オイル・バスで痛みと固さを解消する」は、'90年代後半に彼女がグルジから直接聞き、グルジの許可を得て書いたものです。キンバリーさんは世界各地で教えるアシュタンガヨガの正式指導資格講師でもあります。キンバリーさんの情報と英文のオリジナルはwww.yogasutra.orgをご覧ください('08年秋アップ予定)。



シュリ・K・パタビジョイス氏は、「アシュタンガヨガのメソッドはパタンジャリのヨガである」と主張しています。アシュタンガヨガは彼自身が開発したものではなく、グル・シシュヤ・パラムパラと言い、グルから弟子へと伝授されている伝統に基づいたものです。パタビジョイス氏と同世代の二名の弟子は、T.クリシュナマチャルヤ氏に学び、またクリシュナマチャルヤ氏はラマモハン・ブラフマチャリという師に学びました。このような形で偉大なヨガマスターの系統が代々続いているのです。

ラマモハン氏はこのヨガのメソッドは賢者ヴァマナのテキスト「ヨガ・コルンタ」に記録されていたものだと承認していました。「ヨガ・コルンタ」とは「アーサナの分類」という意味です。これらのアーサナは、ヴィンヤサに従って練習されます。「ヴィンヤサ」とは「呼吸のシステム」という意味です。パタビジョイス氏はウディヤナ・バンダとムーラ・バンダ、ウジャイ呼吸とドリシュティ*を活用し、ヴィンヤサに従ってアーサナ練習を行うことが必要不可欠だと主張しています。これらの要素無しにアーサナ練習に取り組むことはプラクティスのメリットが激減することであり、アーサナ練習がその人に害を与える可能性もあるのです。

(*「バンダ」とは体内でエネルギーのロックを利用するヨガのプラクティスです。「ウジャイ呼吸」はアシュタンガヨガで使う、ダイナミックで音の響く胸式呼吸。「ドリシュティ」とは視線を扱うプラクティスです。詳しくは資格や経験を持った講師に直接学ぶ必要があります。)

パタビジョイス氏によると、アシュタンガヨガの八支則の最初の二つであるヤーマ(禁戒)とニヤーマ(勧戒)の練習は、アーサナ練習無しでは不可能だと言います。毎日のアーサナ練習こそが基盤を作ります。アーサナ練習は身体とマインドの強さ、健康、そして規律を育み、ヤーマとニヤーマのプラクティスを促します。アーサナ練習を通してヤーマとニヤーマの理解が深まり、ヤーマとニヤーマの安定した練習が可能になるのです。さらに、アーサナ練習はアシュタンガの八支則のその後のステップへの道を開きます。

質の良いウジャイ呼吸とヴィンヤサは神経システムをプラーナヤマ(調息)の練習に向けて整えます。ヴィンヤサの重要な要素であるドリシュティでは、視線を一点に定める練習により、ダーラナ(集中)の準備が整えられます。上級の練習者は、グル(恩師)の継続的なガイダンスによっていずれ八支則のすべてのステップを身につけるのです。

「このプラクティスの恩恵をいただくにはどれぐらい時間がかかるのですか?」とパタビジョイス氏に尋ねると、ヨガの根本教典であるパタンジャリのヨガ・スートラより引用し、彼は以下のように答えました:

"Sa tu dirgha kala nairantarya sat kara sevito drdha bhumih."
訳:練習する者は、長い間、途切れなく継続的に練習しなければならない。

言い換えると、生徒は、練習を途中であきらめてはならないし、伝統的な練習方法を変えてもならない。生徒は、このメソッドに、そしてヨガ自体に信念を持って練習すべきなのです。10015年間、毎日継続的に適任の師のもとで練習を重ねた後、このメソッドの深いメリットが著しく感じられるとパタビジョイス氏は言います。

正しく、また伝統に従った方法で練習を行った場合、アシュタンガヨガのシステムは全世界に共通するものだとパタビジョイス氏は伝えています。このメソッドは、個人がその人の許容範囲によって教えられる方法なので、誰にでもできるものなのです。「このヨガのメソッドはすべての人のためにある。ただし、怠け者だけを除いてね」とパタビジョイス氏は笑いながら言う。

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モデル/ヨガインストラクター

吉川めい

1980年東京生まれ。国際基督教大学卒’94年雑誌「装苑」でモデルデビュー。その後「セブンティーン」をはじめ数々のファッション誌、テレビ等で活躍。’01年、アシュタンガヨガと出会い、インド・マイソールのシュリ・K・パタビジョイス氏に師事する。’06年、日本人女性初のアシュタンガヨガ正式指導資格を取得する。現在、日本とインドを拠点にヨガインストラクターとして活躍。


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