もう、ひといき
    2008.08.14 [ Thu ] 4:33
お陰さまで毎日忙しくさせて頂いていることもありますが、
なかなかここの「ブログケンチク」にまで手が廻りません。。
ここら辺で、もう一息、つかせてもらいます、ね。(ゴメンナサイ)

何が毎日を忙しくさせているのか。
本業の建築設計の膨大な作業も勿論なのだけど、僕のまわりには沢山、
次々と面白い企画に誘って下さる方たちがいて、そして誘われると
嬉しくなってしまって、断れない自分がいて、、
ついアレやコレやと、細かい動きをすることになる。
結果、休みが無くなって、寝る時間が削られても、それが案外楽しかったり!?
、、困ったものです。


さて、
今まさに取り組んでいる、そんなことの一つに「江戸意匠」があります。

「江戸意匠」とは、
「江戸の伝統技術と心意気を現代に継承する名工」とデザイナーがコラボレートし、「「江戸」という文化が培ってきた技術や心意気、楽しさを、現代というフィルタ(意匠)を通すことによって、「伝統工芸品」から「日常を潤す生活道具」へと今一度戻していこうとする試み」
だそうで、、、

せっかく誘って頂いたから、ということもあったけれど、それよりも
丁度自分が感じていた違和感に対して考える機会になるのではという思いもあり、僕も職人さんと組んで参加することにしました。

その違和感というのは、
仕事柄日常的に建築材料に接していても、普段の生活空間においても、
残念なことに現在の日本の建築資材の多くが石油化学系のケミカルな加工品であること。
かつての日本人は「世界に類を見ない人間と植物の共生の文化」を創り上げていたことを思うと、とても残念に感じていたのです。

今回僕たちは、その共生の文化の象徴的なプロダクトである「畳」に着目し、畳表を使用して、現代生活にフィットする、体に優しくエコロジカルな商品、名付けて「草子揃え」を開発することにしました。

建築とプロダクトは近いようでとても遠い存在だと思います。
基本的に建築は一品生産、プロダクトは量産されることを前提としていて、この前提の違いが、同じモノづくりでもその目的、製造プロセス、流通、社会的意義等を大きく違うものにしています。
しかしながら、今回の「江戸意匠」のように、モノづくりの現場が直接マーケットに繋がるならば、マスではないプロダクトの、しかも我々の文化に根ざした価値が生まれると感じます。

僕は建築家の視点でそれに挑戦してみたいと思いました。特に職人さんと恊働してモノづくりの現場から直接マーケットに訴える手法なら、マスプロダクトに疲弊した社会に一石を投じる可能性もあるかもしれません。そしてその手探りの作業から「共生の文化」の再興のメソッドも見つかるかもしれません。

パートナーとなる職人さんは、

関東製畳(http://www.kantouseijyou.com/)の小沼光則さん。ラインナップとして、ハンドバッグの「提」、ショルダーバッグの「繋」、ブックカバーの「結」から始めています。


8月12日〜18日、銀座三越で展示販売致しています。

*詳細は江戸意匠ホームページ(http://www.edo-isho.jp/)か、 S.O.Y.のホームページ(http://www.soylabo.net/)でご確認下さい。





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建築家

山中祐一郎

1972年、栃木県に生まれる。94年、東京造形大学卒業後、渡英。Architectural AssociationでShin Egashiraに師事。帰国に際してアフリカ、アジアの大河を陸路で巡るグランドツアーを決行。内藤廣建築設計事務所勤務を経て、99年、S.O.Y.建築環境研究所/S.O.Y.LABO.を設立。建築設計をベースとして、ランドスケープ、インテリア、ファニチャー、プロダクト、グラフィック等、分野にとらわれないデザイン活動を展開中。