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デジタル一眼で映画を撮るのは当たり前。Inter BEEその2
    2009.11.24 [ Tue ] 20:56

SVO_RS450_01.jpg 先週11月18日から20日まで幕張メッセで開催された 国際放送機器展 Inter BEE 2009 では、デジタル一眼レフカメラを、動画撮影カメラとして使用するための数多くのマウンターが発表されていた。

SVO_RS450_02.jpg これはLibecブランドを世界展開している平和精機工業株式会社 のコーナーに展示されていたもの。カメラ本体後ろと確認用モニターとの間に結構距離があるが、これは様々なレンズに対応出来るということだろう。

SVO_RS450_04.jpg デジタル一眼を完全に映画用カメラとしても使えるようにマウント出来る。
静止画用として既にデジタル一眼レフカメラや、レンズを持っている場合、映画的な味わいのある動画の撮影を、かなりの低コストで行うことが出来るだろう。
消費電力や、全体の総重量も、通常の動画映像撮影用カメラと比較し非常にコンパクトにまとまっていると思われる。なにより、いざとなれば静止画撮影も出来るのが強みだろう。連写風の効果の映像、ではなく実際に連写が出来るのだから。



私が言うのもなんだが、映像や写真は、コンピューターの後処理で加工するよりも、レンズ段階で制作者の意図通りに撮影した方が、圧倒的に情報量が多く、綺麗なのは言うまでもない。

SVO_ichigan01.jpg これは株式会社ノビテックブースに展示されていたアメリカZacuto社製品。元々静止画撮影を前提としているデジタル一眼では、動画撮影中にフォーカス位置を随時変えるのは難儀なところがある、という声もあるが、その辺りは延長アダプターを、カメラのフォーカス調整部に接続し、撮影中でも上手くピント合わせ出来るように工夫されている。

SVO_ichigan02.jpg 撮影中の映像をファインダーではなく、映像出力延長ケーブルで小型モニターで確認するようにも出来ているモデル。



ハイスピードデジタルビデオカメラも各社から多く展示され、惜しげもなくデモンストレーションされていた。下の缶ジュースの映像は、その場の水槽で撮影され、リアルタイムで出力表示されている映像である。
これは別の社の製品だが、どれも共通するのは出力映像が高精細かつ、カメラ自体が非常にコンパクトである、という点である。



光映社の「虫の目レンズ」。 SVO_Mushinome.jpg



tv asahiブースでのヴァーチャルCGモデルセット。模型をその都度、製作するのではなく、CGモデルをハンドカメラで「撮影」することで、番組中での説明映像とすることが出来る。GoogleEarthにも見られるように、日本ではビルなどの実物の建築物が、かなりアーカイブ化されているので、説明用模型を製作するよりも、ニュース番組内での使用に素早く対処出来るだろうと感じられる。



◆今回のInter BEEは、過去最多の831社(昨年は781社)の出展者であったが、今年の入場者は、会期中3日間トータルで 3万1764人と、昨年の 3万5715人と比較して、かなり減ったように感じられる。(出展者が大幅に増えているのには、一眼カメラ用やデジタルサイネージなど、動画映像機器以外の業種の会社が新規参入して来たからではないかと思われる)

この一因として、景気や業界の停滞といった側面もあることは確かだが、海外、特に中国やアジア各地でも、こういった機器展が開催されるようになり、彼らが、わざわざビザを取得してまで日本へ来る必要が無くなったのではないか、という要因も考えられる (会場ではアジア系の言語が聞こえてくることが、ほとんど無かったのも驚きだった)。

今回のInter BEEは、情報通信への映像の作業/配信両面での最適化や、デジタル一眼の映像への進出、LED照明、三次元映像における上映/制作の熟成などなど、多くのシフトの一端が見られるものとなった。

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クリエイティブディレクター/Webディレクター

宗宮賢二

NHK、(株)ハイテックラボジャパンでの映像制作を経て、日本賞受賞「たったひとつの地球」CG/VFXプロデュース。98年日本初のAdobe After Effects専門書籍となった「Adobe After Effectsの達人」を企画執筆。近年はタイ政府・日本政府のネットプロジェクトに従事。