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11月18日から20日まで幕張メッセで開催された 国際放送機器展 Inter BEE 2009にて、オートデスク株式会社は、世界に先駆けて 『 Autodesk Smoke 2010 For Mac OS X 』 のデモンストレーションを行った。
Smokeについては、こちらでも触れられているが、他の映像合成編集システムと決定的に違うのはZ軸の概念が非常に強固である、という点だ。よって、
↑こういった映像を制作しようとすると、3Dと通常の映像データが全て同じステージで同時に扱えないと、非常に手間がかかるものになる。上記映像の0:28前後の時間軸でピエロの右に現れているドアの向こうの映像は3Dモデルとしてドア枠にフィットさせたものだ。他のデモでも行われていたが、自動車のモデルデータと地形データを、別撮りの人物の映像データのステージ上に置き、3Dの精巧なリアルタイムレンダリングを確認しながら映像作りを行っていけるので、実写撮影では、ほぼ不可能なカメラアングルの回り込みといったことも、速やかに制作可能になっている。実写カメラ撮影時にカメラのモーションデータ、GPSデータも記録しておけば、それがそのままソフトウェア内のカメラにも反映される。
今までのSmokeは10年程前のSilicon GraphicsのIRIXから始まって、前バージョンではXeon processorのLinuxで稼働していたが、次バージョンからはMac OS Xをプラットフォームとする事により、さらに高い信頼性と、これをサポートする汎用性の高い豊富なソフトウェア&ハードウェアをもシームレスに利用出来るようになった点が大きなメリットと言える。まさにAfterやFinalの次の「フィニッシング」システムである。
価格的には「$15,000」という噂も出始めているが、スタジオ機能を全て詰め込んだような性能を発揮するこういったものが、機材一式含めトータル300万円以下なら、「断然お得」と言えるだろう。
ちなみに
これは私が14年ほど前に使用していたSilicon Graphics + Apple + Dec Alphaのシステム。当時は20ギガバイトの高速ディスクアレイが400万円、SGIが800万円、Dec Alpha+Alpha版Windows NTが100万円、Appleがフル装備で100万円もした。それにソフトやDATやUPSやモニター等々、これ全部で2500万円以上はしたと思う (CD-Rが1枚2千円以上はした時代である)。しかも当時は映像制作時間より、ソフトとハード両面でメンテナンスやバックアップをしている時間の方がはるかに長くとられているような有様で、実制作時間は1日に数時間しか割り当てられなかった (おかげで修理にはすっかり詳しくなったが)。それが今では数万円のノートPCでも、これらを軽く凌駕してしまう性能で、しかもトラブルは滅多に起きないのだから、技術の進歩はすさまじいものだ。
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