デザインと自然
    2007.10.29 [ Mon ] 20:35

砂丘.jpg 蜂の巣.jpg自然を見ていると、人間のやっていることがちっぽけな気がします。

風によってできた砂丘。年月とともにうねうねと曲がる木の幹。ひとつひとつ顔の違う石。刻々と変わる雲の形。葉脈。
こうしたものはみな、自然にできた形や模様で、デザインされた意図的なものではありません。
だからこそ、誰の心をも打つことができるのでしょう。

毎日ほんの小さなのことでも、自然の恵みを味わいます。そこから学ぶものは多い。
偶然なのか、必然なのか。

軒下に作られる蜂の巣のハニカム構造はすごいですね。最小のマテリアルで最大のスペースを、しかも強度も最高になるようにしっかり計算されつくしたものです。六角形は、これらの条件を満たし、反復した場合にムダが一番少ないのです。
蜂の構造エンジニアがいるのでしょうか。神秘。

クモの巣だって素晴らしい。高い位置から見ながら編んでいるわけではないのに、何故あれほどまでに複雑で美しい模様を作ることができるのでしょう。神秘。

こうしたものたちに感銘を受けながら、少しでもその巧妙さを学んで、プロジェクトに反映できればいいと思っています。

それにしても自然は素晴らしきマエストロ(師匠)。


 

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プロダクトデザイナー/ライター

佐藤 まどか

東京出身、イタリア在住。1988年ミラノDomus Academy デザイン科マスターコース奨学生として入学。卒業後ドメニコ・アンブロジーノとミラノにデザインスタジオ「etazoo」を開設。内装、家具、ジュエリー、医療機器など様々な分野のデザインを手がける。2000年に本拠地をトスカーナに移転。ユニットを「ambrosino&sato」に改名、現在に至る。現在はトスカーナの田園風景とミラノ・東京間を行き来している。童話作家としても活躍している。主な著作は『水色の足ひれ』。