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        <title>Aoki Katsunori</title>
        <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/</link>
        <description>クリエティブディレクター/アートディレクター</description>
        <language>ja</language>
        <copyright>Copyright 2011</copyright>
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            <title>これまでを振り返って　14</title>
            <description><![CDATA[<p><font color="#0a318f">◎@btfとshop btfでコミュニケーションはさらにオープンに</font></p><p>　その頃になると、オフィス中にインテリアや小物、子どもの頃の記憶を呼び起こすために買い集めたオモチャなど、自分自身で探して揃えてきたものの量が多くなり、収容しきれなくなってきました。かといって、それらを単純に捨ててしまうのは忍びない。そんな状況から、使い道を失っていた勝どきの一室で販売してみようというアイデアに至りました。自分が良いと思っている物を、同じように良いと感じてくれる人と出会えて、その人はどういう点を良いと思っているのか聞けたら...。そんな考えからでした。従来はオフィスに来る人とのコミュニケーションだけでしたが、一般の人にも拡げてみたら、もっと自分の情報をアップデートできるはずと考えたのです。そうして2008年に「shop btf」をオープンさせました。</p><p>　ここはショップという形態をとっていますが、新富オフィスに自分の好きな物を並べてお客さんとコミュニケーションをしていることと、考え方は何ら変わっていません。同じような状況を作って、それをショップという形態にすることで、オープンに出来るようになったという違いだと考えています。ここに並ぶ商品はホームページ上でも買い物ができますが、実際に来てもらってコミュニケーションできることのほうを重要視しています。</p><p>　さらにその延長で、2009年には勝どきの倉庫ビルの一室をさらに借りて「@btf」というスペースも作りました。ここでは普段仕事で会わない人や、アーティスト・クリエイターの作品に触れられる場であり、そういう方々とコミュニケーションできる大切なマーケティングの場でもあります。</p><p>　目の前にあるモノを通して、物事の善し悪しや方向性をディスカッションできることは何より伝達スピードが速く、実際に見るだけでなく、触れることでリアリティ、具体性は深まります。クリエイティブにとっては、それがとても大切だと思うのです。相手と共通認識をはかるためには、実際に目の前に存在する物の波及力は大きいと思っています。</p><p>　デザインとは、いろいろな考え方の組み合わせで、表現は全方向にあります。そこからコミュニケーションの表現を定めていく作業は、漠然としているし、相当大変な作業です。それでも、それをカタチにするのがデザイナーであり、ディレクターです。良いと思っていること、考え方を突き詰めることは大切で、今後「@btf」では、自分が良いと思うことを、調べて研究して発表する場としてもオープンに使用できればと思っています。 </p><p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="studiovoice1002.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/studiovoice1002.jpg" width="392" height="291" class="mt-image-none" style="" /></span></p><div><br /></div>]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/10/14.html</link>
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            <pubDate>Fri, 02 Oct 2009 10:39:02 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>これまでを振り返って　13</title>
            <description><![CDATA[<p><font color="#0a318f">◎オフィスの環境へのこだわりも自分らしい表現につながる,
</font></p><p>　１９９９年に独立して、自分の事務所を構えることになったとき、まず最初に考えたのは、どのようなオフィスにするかということです。物件探しから内装までに半年くらいかかりましたが、他のデザイナーの事務所 におじゃまして、参考にさせてもらいながら考えを進めていきました。</p><p>　新富町でオフィスを構えることにした理由は、中央区には製版所や印刷所が多く、グラフィックの仕事をするには効率が良い場所だと思ったからです。最終的に決めたオフィスビルは、角地の8階で、隣のビルよりも高い位置にあって四方の窓を開けることができるというのが、とても開放的で気に入りました。</p><p>　オフィスの内装も大きく改装され、そこに置く備品のひとつひとつまで、自分が好きなもので揃えていきました。灰皿などのちょっとしたアンティークな小物から、オーダーメイドで制作したテーブル、飾るためのビンテージトイまで、会社にあるすべてを自分が良いと思うものに統一することが、仕事のイメージを膨らますためには欠かせないし、オフィスに足を運んでくれるクライアント、共にクリエイティブを進めていく外部スタッフに対して、僕が良いと思っている方向性の無言のプレゼンテーションとしても機能させられると考えたからです。</p><p>　だから、お客さんが座るイス、お茶を取り出す冷蔵庫、グラスなどは、とりあえず選ぶのではなく、相当吟味して選び、インテリアなどもできるだけ目につきやすい記号的でキャッチーなもので揃えました。</p><p>　こういう場で打合せを行うと、僕が良いと思って愛用しているものに、僕以上に精通している人や、興味をもってくれる人もいて、そこで会話が弾むこともあります。僕が良いと思うことを、相手はどう思っているのか、相手はどんなところを良いと思っているのか、自分の知らない知識や感性に触れることで、自分の知識や感性のアップデートも出来ます。これは、想定外のメリットでした。</p><p>　話は少し横道にそれますが、自分が良いと思っているものが、まだ世の中で浸透していない場合、他人はそれをどう受け取っているのかという点を知ることはとても興味深いことです。僕の会社では、日本でまだ紹介されていないアーティストの作品を自社のカレンダーで使用することがあります。２００９年版はアメリカのスティーブン・フロイド氏の作品を使用させてもらったのですが、周囲の人はそのアーティストの情報はもっていないのにも関わらず、例年に比べカレンダーの反応がとても良好でした。こんなときは、どこを良いと思ってもらえたか、何がひっかかったのか、多くの人の意見の中に、世の中の流行だったり、コミュニケーションのポイントの、ヒントが隠されているように思えます。</p><br /><p><font color="#0a318f">◎仕事を整理するシステムが、次の仕事の効率をアップさせる</font></p><p>　さて、オフィスに飾っているものの中で、立体の造型物は、常に目に入ってきますが、気に入ったグラフィックは大切に保管しようと思っても、一度倉庫に入れるとそのままになってしまい、時間とともに忘れていきがちです。なので自分が手掛けたポスターなどは、ポスター専用の棚を新調し、思い立ったときにすぐ思い返せるよう整理しました。人から頂いたDＭやポストカードも、気に入ったものは額装して目の届くところに飾っています。</p><p>　会社の立ち上げ当初は１フロアだけでしたが、程なく仕事もスタッフも増えていったので、同ビル内の別の階も借りることになり、オフィスは今では３フロアとなりました。</p><p>　サン・アド時代は、自分のデスクは書類の山になりがちだったので、落ち着いて表現を考える場所は、たいてい物がなくスッキリしていた作業テーブルでした。広告の仕事の流れを大まかに言ってしまえば、打合せをして、整理をして、形をつくるという繰り返しですが、その循環の中では、オフィス内は整理がおろそかになりがちなのです。</p><p>　そこで、整理がつきやすいシステムを考えようと思い、案件ごとにまとめられるようなオリジナルの箱を制作しました。箱ごとに整理できているので、必要書類を探すスピードも早いし、その案件の箱だけをもって、打合せに参加するというやり方であれば、デスクや打合せ用テーブルはすっきりさせておくことができます。必然的に、従来よりも作業の効率化ができるようになりました。</p><p>　その後、オフィスの近くに倉庫を借り、成果物はそこに保管していきました。並行してオフィスとして借りていた勝どきの倉庫ビルの一室を、一時的に成果物用の倉庫としても使用していましたが、キャラクターライセンスを手掛け始めてから成果物の量がさらに多くなり、現在は埼玉県三郷市に大きな倉庫を借りるまでになりました。</p><p></p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="studiovoice0930.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/studiovoice0930.jpg" width="392" height="275" class="mt-image-none" style="" /></span><p></p> ]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/09/13.html</link>
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            <pubDate>Wed, 30 Sep 2009 03:58:40 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>これまでを振り返って　12</title>
            <description><![CDATA[<p><font color="#0a318f">◎未来は、自分の過去の上に作っていくもの</font></p><p>　さらに中学生の頃の記憶を掘り起こしていくと、その頃は、週末に映画館に行ってチラシを集めては、そのチラシに好きだと思う順番をつけてファイリングしていたことを思い出しました。映画は今も変わらず好きなものですが、当時はきっとポスターをコレクションしている感覚だったと思います。このチラシの収集も、自分がグラフィックデザイナーの道を進むことに抵抗がなかった要因のひとつだったと思っています。</p><p>　映画も自分の好きだった物のひとつだと思い返してからは、当時の作品をDＶDで見直すことにしました。そして、当時の作品を観ていると映画音楽の記憶が鮮明に残っていることに気づきました。ただ、このシーンにこの音楽が流れていたわけじゃなかったんだ...というような記憶違いも結構ありました。</p><p>　実は、僕の記憶に強く残っていたのは、映画の予告篇だったのです。その映画の中で最も印象的なシーンにメインの音楽を合わせることで映画の世界観を再構築した予告篇という方式が、印象深く記憶されるんだな、と思ったのですが、これは自分がCＭに携わるようになった現在、15秒〜30秒という短い尺の中で、商品の良さをどう伝えるかという課題と繋がる部分があり、自分の記憶と仕事がリンクしているようで面白いなと思いました。</p><p>　今は、子どもたちの遊び方も一様ではありませんから、何が深く記憶に定着するかは一概には言えないかもしれません。でも、僕にとってのフィギュアに代わる何かを誰もが持っているはずです。それを思い出し、好きだった理由をまとめ直したり、分析することは、忘れかけていた自分らしさを掘り起こし、方向性を再認識したり、軌道修正することにきっと役立つはずです。むやみに悩んでいても、未来が開けることはありません。未来は自分の過去の上に作っていくものなのです。 </p><p></p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="studiovoice0911.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/studiovoice0911.jpg" width="392" height="171" class="mt-image-none" style="" /></span><p></p><div><br /></div>]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/09/12.html</link>
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            <pubDate>Fri, 11 Sep 2009 15:07:03 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>これまでを振り返って　11</title>
            <description><![CDATA[<p><font color="#0a318f">◎自分で培った経験値を、仕事のイメージを広げるバロメーターに</font></p><p>　一方、フィギュアの収集を続けて行く中で、さらに面白いなと思っていたのは、フィギュアのバリエーションの豊富さです。青葉益輝氏の教えを実践するきっかけになった「ガボラ」との再会のとき、懐かしさと同時にビックリもしました。なぜならそこで再会した「ガボラ」は、少年時代の記憶よりもずっとリアルな造型になっていたからです。ウルトラマンの怪獣のフィギュアはこの「ガボラ」のように、より恐竜的にリアルなものもあれば、昔のフィギュアの復刻版もあって、精度が低いものとしてはキンケシのような単色のものまであります。現代の技術では精度をそのままに縮小することができていたり、さらには原画を元にしたプロトタイプもフィギュアとして再現されています。同じ怪獣でもディテールの振り幅は広く存在しました。</p><p>　またレッドキングとアボラスのフィギュアを見ていたら、この2体の怪獣は首から下のボディが流用されているという話を思い出しました。放映の着ぐるみ同様、フィギュアのボディの造型が同じだったからです。フィギュアを見たことによって、コスト削減のため、レッドキングとは別の怪獣を表現する手段として、同じ造型を使い、頭だけを変えて異なるカラーリングにし、物語の設定を変えるなど当時の作り手の工夫が、よくわかりました。　こうして、ウルトラマンのフィギュアを集めることで、当時のアイデアや、今日に至る技術的な変遷、現代の買い手の心理など様々な角度から見ても面白いなと思えました。特別マニアでもコレクターでもない自分が、フィギュアの収集を続けて行くことで自分独自の仕事の考えにまで発展していったのです。</p><p>　ウルトラマンを観ていた人は、たとえフィギュアがチープなものであったとしても、無意識に真の姿を共通イメージとして補完できていますが、僕が手掛ける「カミロボ」の場合、本当のイメージは作者の安居智博氏にしかわかりません。僕らが見ている紙と針金で出来たカミロボは、あくまでも安居氏が遊ぶための立体であり、真のイメージは安居氏の頭の中にあります。フィギュアを集めていると、安居氏にとってカミロボは、僕らの感覚に置き換えると、ウルトラマンのソフビのフィギュアくらいに見えているのかもしれない。本当のイメージはもっと勇ましい姿で、僕らでいうリアルフィギュアくらいをイメージしているんだろうということにも気づきました。そこで、プロレスラーとしてのリアリティを追求し、外国人モデルにコスチュームをまとってもらい、安居氏がイメージしているであろう真の姿を具現化しました。こういう発想は自分の経験を数値として、比喩として、考えることから生まれたものだと思います。</p><p><br /></p><p><font color="#0a318f">◎苦手なことや理解できないことは、自分の経験値に置き換えて整理する</font></p><p>　怪獣フィギュアは長年発売され続けている結果、今ではピンからキリまで数十種類のディテールの振り幅が存在していますが、それらを知ることができていることは、いろいろなことに対して、その経験値を比喩として活用できます。例えば、この案件の目指すべきディテールは、リアルなレッドキングなのか、でも相手が言っているのは自分がイメージしているものより、ひとつ下のものかもしれない...というように自分の中のバロメーターのメモリとして使用すると腑に落ちます。</p><p>　自分が子どもの頃、好きだったフィギュアが、今の仕事に生かされてくるわけです。この感覚は他人には通じないかもしれませんが、自分の中で課題を理解し、消化し、解決策を見つけ出すためにはとても重要です。</p><p>　学生時代に苦手な数式を理解して自分のものにするには、数式そのものを好きになる以外はなかなか難しいので、たいていの人は、わからないままやり過ごしてしまいます。今で例えるなら、それは時にクライアントの要望だったりするわけですが、数式と同じように、わからないままにするわけにはいきません。そんなときに僕は頭の中で、例えばフィギュアなど自分の好きなものに置き換えて整理するようにしています。自分が経験してきたことですから、何より自分自身がとても納得しやすく、理解のスピードも早まります。</p><p>　これは「表現する」仕事に限らず、あらゆる仕事に当てはまると思います。企画書の作成から、提案まで、物事の全ては、内容を理解しないといけません。自分の中で納得できていない企画、提案、表現はうまくいきません。どうしても納得できないことや、理解しにくいときは自分の経験に基づいて、自分の比喩、数値におきかえて納得する。人それぞれ子どものころ好きだったもの、夢中だったものに置き換えて考えることができれば、今まで自分が経験して来た色々なことを無駄にすることなく、目指すべき目標を明解にできるはずと思っています。</p><p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="studiovoice0904.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/studiovoice0904.jpg" width="392" height="591" class="mt-image-none" style="" /></span></p> ]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/09/11.html</link>
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            <pubDate>Fri, 04 Sep 2009 10:46:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>これまでを振り返って　10</title>
            <description><![CDATA[<p><font color="#0a318f">◎オリジナリティはどうすれば表現できるか／子どもの頃夢中だったものを思い返す</font></p>
<p>　「自分らしい、自分独自の表現を追求するなら、子どもの頃、どんなことで遊んでいたか。どんなことに夢中になっていたかを思い返してみなさい」--これは、僕が表現の方向性を模索していた20代前半の頃、グラフィック界の大御所、青葉益輝氏に教わったことです。</p>
<p>　「いい言葉だな」と思ったものの、当時は、与えられた仕事をこなすのに精一杯だったり、タイポグラフィーに夢中だったりして、即座に実践する余裕を持つことはできず、しばらく忘れていました。</p>
<p>　そこから年月が経ち、仕事がそこそこ軌道に乗ってきた頃の話です。当時、僕はとにかく時間があれば街に出て、若者のファッションや流行を見てまわるようにしていたのですが、たまたま「ノベルティの参考に」と立ち寄ったある玩具店で、子どもの頃、大好きだったウルトラマンの怪獣「ガボラ」のフィギュアに再会したのです。青葉益輝氏の言葉を思い出したのは、そのときだったと思います。</p>
<p>　ようやく青葉氏の教えを実践してみることにした僕は、自分の子どもの頃に好きだったことを振り返ってみて、何を良いと思っていたのか、もう半分忘れかけていた当時の気持ちを思い出すために、小学生の頃、遊んでいたフィギュアや読んでいた本、好きだった映画のDＶDなど、記憶を掘り起こすヒントになりそうなものを買い集めることにしました。</p>
<p><br /></p>
<p><font color="#0a318f">◎出逢った事象から自分の好きな部分だけを抜き出し、複合させて新しいモノをつくる</font></p>
<p>　僕は、ウルトラマンに仮面ライダーという世代で、特に玩具で好きだったモノは、変身サイボーグ1号という男の子用の着せ替え人形のシリーズでした。これはテレビコンテンツではなく、正義対悪以外の細かな世界観が定まっていないことで、逆に自分なりの空想がひろがって、夢中で遊んでいました。</p>
<p>　どんなふうに遊んでいたかと当時の写真を見ていたら、このキャラクターのボディに、このキャラクターの装備をつけて...という具合に、複数の着せ替えパーツやボディパーツを自分の好きな配色に組み替えたりして、自分だけのオリジナルキャラクターを作っている気分を楽しんでいたことも思い出しました。</p>
<p>　さらに深く自分をひも解くために、当時を振り返って行くと、いろいろと考えさせられることになります。子どもの頃の写真を改めて見てみると、自分がタイガーマスクのようなプロレスヒーローを再現しようとする写真がありました。マスクもベルトもタイガーマスクのそれとは全然似ていませんが、身近にあったもので代用して、タイガーマスクのような気分を楽しんでいたんだと思います。</p>
<p>　それは、自分が出逢った様々な事象から、自分が良いと思った部分だけを抜き出し、複合させて新しいものを作るという、今の自分の仕事に対するスタイルの原点がここにあったことに、気付かされた瞬間でした。改めてそれを認識することで、僕は、確信を持って、自分のスタイルを追求することができるようになったのです。</p>
<p><br /></p>
<p><font color="#0a318f">◎商品力、パッケージ、ラベル、広告などの要素が、ひとつの集合体として機能することでヒットに繋がる</font></p>
<p>　とはいえ、このコスチューム写真からタイガーマスクを連想する人は少ないでしょう。でも、よくよく考えてみると、この写真とタイガーマスクを構成する、マスク、ベルト、マントというパーツは共通です。それらをすべてタイガーマスクと同じにすれば、タイガーマスクになるわけですが、この写真では、ひとつひとつのパーツのディテールや完成度が低いから、そうは見えません。だとすれば、ひとつひとつのパーツのディテールや完成度を高め、すべての面においてタイガーマスク以上のものを作ることができれば、タイガーマスク以上のキャラクターを作ることも可能だということです。</p>
<p>　今の自分の仕事においても同じことが言えます。商品においても、商品単体で見るのではなく、パッケージ、ラベル、ロゴ、広告など、様々な要素が、ひとつの集合体として機能することで商品に対する理解や共感が広がり、それが積み重なることでヒットに繋がる。どれかひとつが欠けてしまったり、他よりもレベルが低いものが混じっていると、思っている以上の成果は上げられない、ということにも気づかされました。</p><p></p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="studiovoice0828.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/studiovoice0828.jpg" width="392" height="426" class="mt-image-none" style="" /></span><p></p> ]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/08/10.html</link>
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            <pubDate>Fri, 28 Aug 2009 10:30:42 +0900</pubDate>
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        <item>
            <title>これまでを振り返って　9</title>
            <description><![CDATA[<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; text-align: justify; font: 12.0px MS PGothic"></p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="studiovoice0822.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/studiovoice0822.jpg" width="392" height="367" class="mt-image-none" style="" /></span><p></p><p><font color="#0a318f">１．まずはまとめてみる</font></p>
<p>　新しい発想の出発点として必要なのは、情報を集め、競合商品の表現なども参考にしながら、まず自分なりにひとつの表現としてまとめてみること。このスピードは早ければ早いほどいい。なぜなら、ここで重要なのは、表現としての完成度より、スピードによって得られた時間で、自分の創った表現を客観的に見つめ直すことだから。</p>
<p>　じつはこの段階のものは、サブカルチャーよりのものだと僕は感じている。同世代や自分と同じ価値観を持った人にはものすごくおもしろいかもしれないが、「すべてのひと」に届ける表現としては、マイナー過ぎることが多い。その魅力をメジャーにするためには、何をどうすれば解決できるかを考えることが、次のステップ。</p>
<p><font color="#0a318f">２．わかりにくいものをわかりやすく</font></p>
<p>　解決の糸口は、その表現に著名人をプラスすることであっさりつかめることもあれば、コピーで解決できることもあるが、多くの場合、１枚のポスターやテレビCFといった特定のメディアの中に表現を埋没させずに、表現を立体的に組み立て直すことで解決できることが多いと僕は感じている。</p>
<p>　僕が考える普通の原稿や企画が、コレである。これは、クライアントに提案しても依頼されたものを素直に形にしたものになるので、受け入れられやすいものになる。</p>
<p><font color="#0a318f">３．わかりやすくしたものを深く</font></p>
<p>　この段階では、今一度、内容の優先順位やポイントを再考する作業。ある程度、形にした表現が2つあるので、再考しやすくコンセプトや本質を見極めやすくなっている。</p>
<p>　メディアの使い方や社会へのリーチの仕方まで含めて考えることが重要。ここをしっかり考えておかないと、コンセプトも定まらないし、せっかく創った表現も、社会で流通しないマイナーな存在で終わってしまいかねない。デザイナーの多くは、自分は図案家だと思っているし、メディアの使い方を考えるのは自分の仕事ではないと思うかもしれない。しかし、デザインを辞書で引くと「企画」という意味だとわかる。企て、画策するのも、デザイナーの仕事だ。</p>
<br />
<p><font color="#0a318f">４．深くしたものを明るく</font></p>
<p>　３．までのステップで、部品が揃ったと考えるなら、次はそれを磨き上げる工程。細部もおろそかにせず、小さなこだわりを積み重ねていくことで、「わかりやすさ」や「魅力」は、どんどん輝きを増していく。</p>
<p><br /></p>
<p><font color="#0a318f">５．明るくしたものをまじめに伝える</font></p>
<p>　このパートはとりあえずはクライアントの担当分野。しかし、伝え手によってぶれることのない芯のしっかりした表現とコンセプトを提供することがクリエイターの責務だ。当初は仲間内にしか受けなかったマイナーな表現が、洗練され、誰にでも伝わる新しいムーブメントになっていく喜びが味わえる。</p>
<p>　このいい例が祭りだと僕は思う。日本のような統治国家でも、激しい祭りが行われている。他のケースならおそらく即刻社会問題になるだろうが、祭りという公認された非日常空間では、許容範囲なのだ。僕もいつかは、この祭りのような圧倒的なクリエイティブを創ってみたいものだと、しみじみと思っている。</p>
<br />
<p><font color="#0a318f">6．流行からスタンダードな普通のものに</font></p>
<p>　公認された非日常とは、あたらしい流行を産む。流行になることで、広くユーザーに支持され、その結果、制作に関わる多くの人達は、この流行を取り入れようとします。それは、時代の気分を表現し、すべての人に求められる何かがあると流行の表現や技法に感じるからです。そうやって、流行の表現や技法は、模倣とアレンジを繰り返され、拡大再生産されながら、ある時期を境に普通なもの、当たり前なものになっていきます。流行からスタンダードなものになっていくのです。</p>
<br />
<p><font color="#0a318f">◎新しいものはたくさんある</font></p>
<p>　こういった繰り返しをしながら、世の中の流行やメジャーなものは作られ消費されていきます。近年、リバイバルなものの流れも、この考えの流れに乗っかっています。</p>
<p>　図にすると、このピラミッドのてっぺんに上り詰めるのは大変なことと思いがちですが、でも実は底辺の方にはまだまだメジャーに出来る新たなものがたくさんあることも感じられると思います。</p>
<p>　世の中にある、わかりにくいものと書きましたが、この可能性のある素晴しいものをどう整理してまとめ、表現や企画していくか、何と何を複合させて、世に出していくか、皆さんも真剣に取り組んで、ひとつでも多くのメジャーなもの、流行、ムーブメント、スタンダードなものを創っていって下さい。</p>
<p>　それらが、たくさん作られ、生まれることで、僕たちの生活や文化は、もっともっと豊かになっていくのです。</p>]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/08/9.html</link>
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            <pubDate>Sat, 22 Aug 2009 12:51:10 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>これまでを振り返って　8</title>
            <description><![CDATA[<p><font color="#0a318f">◎明るく表現したものをまじめに伝える 〜</font></p>
<p>共感を得るもの／期待してもらうもの</p>
<p>　さて、最後に「明るく表現したものをまじめに伝える」について話したいと思います。</p>
<p>　広告の世界においては、本来ならこのパートはクライアントに依存する部分なので、クリエイターが担うことは少ないかもしれません。大企業のキャンペーンであれば大企業の営業の方々が担う部分です。</p>
<p>　開発から広告表現までいろいろなセクションを経て、出来上がった最終的な見え方（商品や広告の成果物）はどう考えられて、どう練り上げられ、ここに至ったのか、その長いプロセスをきちんと理解して営業してもらわないと最後の消費者には伝わりません。</p>
<p>　この文のタイトルにした言葉を言われていた会長さんは「ここがなかなかうまく出来ない」とおっしゃっていました。僕も何となくわかる気がします。まじめにものを伝えるのは難しいものです。良いときは、つい自慢してしまったり、悪いときは自分から引き気味になってしまったり......。伝える人は、必ずそういう自分の判断を乗せて話してしまうもので、よく話を聞いて理解してから伝えてもらわないと、どんどんと話が変化してしまうからです。</p>
<p>　だから話を受ける側に本来のポイントが伝わりにくくなるのです。この伝言ゲームを正確にするためにも、コンセプトワードはとても大切です。</p>
<p>　出来たものが、最後になって、競合他社に出し抜かれ、結果が出せなくなってしまったとしても、それまでの過程でどう考え、どうしようとしたのか、ものの背景をまじめに伝えていくことが一番重要なことです。正直にまじめに伝えられれば、その過程のどこかを良いと思ってもらえたり、部分的にでも、その背景に共感してもらえるはずです。</p>
<p>　作ったこと、やったことに共感してもらうこと、そしてその次の展開を期待してもらえるような企業やクリエイターになることが目指すべき方向なのだと思います。</p>
<p>　僕もバタバタと仕事をしていながらも、『わかりにくいいものをわかりやすく、わかりやすくしたものを深く考えて、深く考えたものを明るく表現して、明るく表現したものをまじめに伝える』クリエイターでありたいと常に考え、行動しています。</p>
<p>　とはいえ、現在、この言葉通りの制作プロセスをうまくできているとは、自分自身まだまだ思えません。</p>
<p>　だからこの言葉は、僕の制作活動において、また自分自身にとって一番しっくりくる、目標でもあり、重要で大切な言葉なのです。</p>
<p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="DISPLAY: inline"><img class="mt-image-none" height="600" alt="studiovoice0815.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/studiovoice0815.jpg" width="392" /></span></p>]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/08/8.html</link>
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            <pubDate>Fri, 14 Aug 2009 19:57:31 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>これまでを振り返って　7</title>
            <description><![CDATA[<div><font color="0A318F">◎記号性の高さ、汎用性の高さ、スピード（ネットワークの広さ／速さ）</font></div><div>　様々な仕事を経て、僕はより記号的な表現を目指すようになりました。表現の記号性や汎用性が、高くなればなるほど広告としての強さが増すからです。</div><div>　その成功例のひとつが、キリンラガービールのキャンペーンです。このキャンペーンでは、従来からのオーバルマークを、キャンペーン用に記号性を高めたポップな表現へシフトさせました。またいろいろなノベルティにも使われていくことを想定して、単色でも使えるし、どんなものにも落とし込める汎用性を高めたマークとしました。</div><div>　さらには、表現上の汎用性を高めるために、イラストレーションとマークの中間的な表現で制作することで、マーク自体でも表現の展開ができる設計としました。こうすることで、3年間という長いキャンペーンをひとつの表現として継続可能な持続力を持たせることも想定したのです。</div><div>　またテレビCMなどで登場していただく著名な俳優さんやミュージシャンの方々も、ターゲットに広く訴求するために何組もの設定がされています。この設定に『カンパイ！ラガー!!』というスローガンをつけて『豊かなビール』であることを表現していきました。</div><div>　キリンラガービールのキャンペーンがうまくいったことで、これ以降、大きな広告キャンペーンを引き継ぐことも多くなりました。しかし同時に、大枠が決まっているものは面白くないと思うようにもなりました。また広告が受注生産であることに限界を感じるようになったのもこのころです。</div><div>　僕に、もう一度、自分の目標を改める時が訪れたのです。</div><div><br /></div><div><font color="0A318F">◎受注産業からの脱皮を目指して</font></div><div>　閉塞感を打開するために、僕は今までイラストレーターや作家との仕事が多かったことを活かして、違うアプローチが出来ないか？と考え始めました。その答えが、ライセンス業界に向けてキャラクター・ライセンスという枠組みで、いままで培ってきたノウハウを使うアプローチです。バタフライ・ストローク・株式會社を設立してから５年目。仕事を少しでも受注生産から生産型へ変えることも考え始めました。</div><div>　自分たちのオリジナルキャラクターとなるモノを作り、探した結果、コペット・カミロボ・ハットトリックス・にじぞう・ようこちゃん・グラフマンなどたくさんのライセンスが出来るようになりました。</div><div>　ライセンス業界に向けてアプローチし、メーカーと直接関わる仕事を増やしながら、一方で従来の広告業界でも、そのキャラクターを契約し使用してもらう。さらに可能であれば広告制作の部分も受注する......。僕の仕事は、そういう独自の方式に少しずつ変わってきています。</div><div>　キャラクターライセンスをスタートさせ、イラストレーターや作家、クリエイターのマネージメントやプロデュース、版権管理までを自分の仕事にするようになって、最近では、従来の業界別のカテゴリーをはじめとする縦組の境目がだんだんなくなっていくように感じています。</div><div>　新しいものを考える時は、まず現状のモノやコトに疑問を持つことが、第一歩です。わかりにくいことをわかりやすくしたものは、まとまったもので、普通のものです。その中から再度、訴求したいポイントを洗い出して、その重要なポイントが、仮に2つあれば、それぞれに表現する他のやり方がある訳ですから、それが交わる部分の表現を突き詰めて導かなければいけません。</div><div>　しかしAとBを足してA＋Bを作るということではありません。A＋Bというのが今まで言ってきた整理されたまとまった原稿（タタキの原稿）なのです。作るべきはAとBの複合から生まれるCなのです。そのためにもA＋Bという整理されたまとまった原稿（タタキの原稿）を初めに素早く作り、それ（A＋B）を観ながら自分なりの考え（疑問）を持つことが、クリエイティブ（複合されたC）を作り出す第一歩なのです。</div><div>　そしてコンセプトを立て、ひとつひとつの積み重ねをしてAとBの複合したCを考えることで、価値観を変えるような、新しいモノとしてCを創っていく必要があるのです。</div><div>　カミロボのイベントを表参道ヒルズで開催する原動力になったのは、ライブ的なエンタテインメントの複合を実際に自分たちでやって、その考えが合っているのかどうか、確かめたいという気持ちでした。</div><div>　結果は、今までのどの広告の仕事でも味わえなかったような、最高の出来だったと自負しています。またこれを経験したことで、従来の仕事でもこれ以上のものができるという自信も湧きました。</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="studiovoice0807.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/studiovoice0807.jpg" width="329" height="499" class="mt-image-none" style="" /></span></div><div><br /></div>]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/08/7-1.html</link>
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            <pubDate>Tue, 11 Aug 2009 20:22:02 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>これまでを振り返って　6</title>
            <description><![CDATA[<font color="0A318F">◎平面から映像、立体へ</font><div>　グラフィックデザイナー時代、僕は、ポスターなどの一枚絵、平面の表現にこだわってきました。しかし、ディレクターになりテレビCMなどの展開も増え、大きなキャンペーンではノベルティなど立体の展開もするようになると、だんだんに平面だけより、映像もあった方が良いし、立体的なものもあれば完璧と思うようになっていきました。単純な話、その方が五感を刺激できて、記憶に残りやすいものになると思うからです。</div><div>　こう考えると、つくるものもよりフレキシブルになります。コンセプトさえ合っていれば、必ずしもひとつのキャンペーンを、ひとつのヴィジュアルで展開しなくて良いし、表現は、どうにでも変えて考えていけるようになりました。今では、何をするにも必ず「平面、映像、立体」ということをひとつの表現セットとして、考えるようになりました。</div><div>　そのためには、自分の好きな表現がどんなふうに「平面、映像、立体」に落とし込まれていくのか、それぞれの過程でどのような作業が必要なのか、仕上がりはどんなイメージになるのかといった基本的な作業過程も知らなければいけません。</div><div>　いきなり何でもかんでもやるのは無理なので、日々のひとつひとつの仕事の積み重ねが大切なのです。日々の仕事の積み重ねの重要性と同じく、ひとつの仕事の中で、小さいけどコンセプトにあったものの積み重ねの作業も非常に重要です。その積み重ねこそが、表現になっていくのですから、ひとつの過程もおろそかにはできません。</div><div>　またその緻密な積み重ねをすることで、仕事に対しての自信が芽生え、共同で制作している仲間にも共通の誇りや一体感が生まれます。</div><div>　ひとつの考えにはいくつかのキーワードがあって、その優先順位を明解にして、さらにまとめて言うと「これだ！」というワードが出てきます。</div><div>　最終ワードが例えば『赤（レッド）』だった場合は、『超』とか『スーパー』とかを付ければ『超レッド』とか『スーパーレッド』とかになりますよね。そういうことで、ワードを強調するとひとつの考えとしてのワードが際立って聞こえてきます。この強調し、まとめた考えを、スタッフと共有すると、コンセプトがぶれにくくなります。</div><div>　考えをまとめて整理し、わかりやすくすること、そして最終ワードを導き出すことが、深く考えることなのです。</div><div>　またデザインやディレクション／プロデュースはコミュニケーションをとることそのものだと思います。このコミュニケーションも、とても様々なアプローチの仕方があります。どのアプローチが最適なのかは、ケースバイケースですが、まずは、どうしたいのかをクライアントに聞くことが必要です。</div><div>　漠然としたオリエンテーションだとしても、端々にいろいろなキーワードが必ずあります。メモをとることも大切かもしれませんが、メモよりも、伝えてくださる方がどこを強調しているか、どうしたいと思っているのかをしっかりと聞くことが大切です。何が大切かは、オリエンシートよりもその人の目を見て聞いていると意外とわかり、整理もつきやすいと僕は感じています。</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="20090803.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/20090803.jpg" width="392" height="598" class="mt-image-none" style="" /></span></div> ]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/07/6-1.html</link>
            <guid>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/07/6-1.html</guid>
            
            
            <pubDate>Fri, 31 Jul 2009 12:48:51 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>これまでを振り返って　5</title>
            <description><![CDATA[<div><font color="0A318F">◎まとまったものは魅力がない、何か破綻させたものの方が魅力的で人を引きつける</font></div><div>　谷田一郎氏とともに、ラフォーレグランバザール／サントリーカクテルバーを手がけたのもこの頃です。この頃は、受け手の感覚によって、好きか嫌いがはっきり出るような企画やアイデアの方が、確実に効果的だと考えるようになりました。人が『嫌だ』とか、『どうなんだろう』と思うことをかっこ良く見せ、価値観を変えることができれば、最高にいい結果が出るとも考えていました。</div><div>　ディレクションの仕事が増え、毎週、提案（プレゼンテーション）するぐらいの忙しさになると、外部のスタッフと組んで進める仕事が多くなり、必然的に会社内では単独行動することになっていきました。新しい表現で面白いものがないか、いろいろと探している中で、のちにヴィーナスフォートで仕事をしたパリのカゼム氏（作家）にも会いに行ったりし、自分の主観を信じて行動していました。また、ナイキの仕事を受注する為にポートランドまで自主的に提案にいったこともありました。</div><div>　しかし、平成になり、不況が続いていたせいで、広告の表現はどんどん保守的になっていきました。目新しいものよりも、カタログ的なもの（まとまった普通のもの）が求められるようになり、表現もだんだんつまらないと思うものが増えていきました。その方向とは逆に、ネット中心に情報が氾濫し始め、消費者自身が求めるものが多様化していきました。こうなったことで、出稿する側と受け取る側とに大きな開きが生まれ始めていると、僕は考えるようになりました。</div><div>　ヴィジュアルで突出し、かつ破綻していながらも、広告主の要望を満たすものとして、まとまっているが面白く見せられるものがないか。そんな無理難題に対する答えを探す日々が続いていたなかで、寄藤文平氏に出逢ったのです。彼の、絵解きをすることで説明する手法に共感し、それ以来、彼に仕事を依頼することが急激に増えました。絵解きで見せる新たな表現の形が、広告主に受け入れられると思ったのです。</div><div>　ディレクションが仕事の中心になってからは、寄藤氏に限らず、一緒に仕事をする人を限定するようになってきました。何度もいろいろな仕事を積み重ねていくことで、お互いの理解やクリエイティブの質を高めることが出来たからです。また理解し合うことで、素早く作業を進められるのも良いと思いました。</div><div>　同世代の人たちが独立していくのを横目で見て、自分も独立を意識するようになり、サン・アド入社から10年で独立し、バタフライ・ストローク・株式會社を設立しました。</div><div>　サン・アドを離れ、今までの広告主から外れることになり、キリンラガービール、キリン生茶、ジェイフォン（現ソフトバンク）、資生堂化粧惑星、トヨタなど、それまでは競合に当たっていた会社の仕事をするようになりました。宇多田ヒカルさんのジャケットを2年間ほど担当したり、ほぼ日刊イトイ新聞やインターネット博覧会の立ち上がりに関ったことも面白い経験でした。</div><div>　村上隆氏などのグラフィックの手伝いもし、その際に作品をデジタルのデータでもらい、それをグラフィック用に加工して再構築していく手法を通して、デジタル時代の面白さや良さを感じました。異業種のクリエイターともソフトによって互換性が出来る。今では当たり前のことが新鮮でした。</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="studiovoice0724.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/studiovoice0724.jpg" width="392" height="589" class="mt-image-none" style="" /></span></div> ]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/07/5-1.html</link>
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            <pubDate>Fri, 24 Jul 2009 15:53:47 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>これまでを振り返って　4</title>
            <description><![CDATA[<div><font color="0A318F">◎最高のものを作るために</font></div><div>　そういう最高のものを作るにはどうするのか。答えはあっけないほど簡単で当たり前です。いちばん大切なのは、まずはクライアントの依頼を良く聞いて理解すること。クライアントにとっても、制作者にとっても良かったといえるデザインやディレクション／プロデュースには、お互いのコミュニケーションが欠かせません。</div><div>　とはいえ、十分なコミュニケーショがとれたとしても、それで良いデザインやディレクション／プロデュースが完成するわけではありません。誰がやってもいい仕事を、自分ならではの仕事に昇華させるためには、自分の表現の方向性を明らかにしなければなりません。自分は何が得意で、どういう表現方法や技術に長けているのか、また何が不得意なのか、自分自身の身の丈を知り、自分の方向性を知ることが、いいデザイナーになるということだと思います。</div><div>　制作過程にはいろいろな段階があり、うんざりするようなことも少なくありません。そんな毎日の中でもへこまず、自分なりにモチベーションを上げられる部分を発見し、楽しんで仕事をすることも大切だと思います。それも目先の目標を決めるということに繋がると思います。</div><div>　僕が、そういう考えを持つきっかけになったのが、広告のディレクターとして参加したオカモトコンドームの広告キャンペーン（複数の媒体を使って広告を出稿すること）です。</div><div>　コンドーム業界は、ずっと公共的な媒体（テレビCM／駅貼り広告）では広告展開をしてこなかった業界でした。ところが、エイズの社会問題化を追い風にして、その最善の予防法として脚光を浴び、広告キャンペーンを打つことになったのです。しかし、メディア側には様々な制約が存在していました。いえ、制約があるならまだしも、当時は前例もなく、具体的な制約の基準さえない状況でした。普通は、クライアントに対して行う提案を、メディアに対して何度も何度も提出して、やっと『写真はやはり厳しい』などと指示を戻してくる始末でした。</div><div>　コンドームの広告を打つのに、コンドームの写真が使えなかったり、商品名すら、書体の大きさに制約を受けたりする、とても難しい状況だったのです。まるで、ラフの100本ノックのような感じでした。最終的にひとつのヴィジュアルでは、このキャンペーンは乗り越えられないということになり、キャッチコピーでキャンペーンを串刺しにして展開するという案におさまりました。</div><div>　このキャンペーンは、広告に慣れた大企業の広告を作るよりも何倍も大変な仕事でした。しかしこの仕事を何年か担当させていただいた過程で、広告主と広告制作チームが一丸となる作業こそ、とても重要なことで、良い広告にはたくさんの人が集まってものを作っていくことが必要不可欠な条件だということも思い知らされました。</div><div>　この経験のおかげで、他の大きなキャンペーンなども自信を持って手がけられるようになり、デザインとディレクション（企画やアイデア出し、それを監督する立場）を自分のものにできたと思っています。</div><div>　結果的に、ベネトンコンドームの広告は、多くの広告賞をとるなど、自分が認められた仕事にもなりました。また特定の書体にこだわったデザインも自分なりの表現だと確信を持って提案できるようになり、その延長線上では、ヒロミチ・ナカノのマークロゴも賞などをいただきました。</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="studiovoice0717.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/studiovoice0717.jpg" width="392" height="596" class="mt-image-none" style="" /></span></div> ]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/07/4-1.html</link>
            <guid>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/07/4-1.html</guid>
            
            
            <pubDate>Fri, 17 Jul 2009 10:36:06 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>これまでを振り返って　3</title>
            <description><![CDATA[<div><font color="0A318F">◎わかりにくいものをわかりやすく 〜</font></div><div><font color="0A318F">素早く普通にまとめてみること</font></div><div>　すべての人が受け入れてくれて、楽しんでくれるものは何か？を自分なりに考え、突き詰めるには、情報を集めることが大切です。まずは、それまでの仕事の流れや競合商品の表現などを参考にすること、その商品のマーケティングをすることが第一歩です。</div><div>　もっとも身近なマーケティングは、自分の肌感覚かもしれません。よくアンテナを張るなどといいますが、ミーハー的に流行に乗ってみるのも大切です。その実感に自分の考えを加えることが、新しい表現が生まれるきっかけになることもあります。でも、それだけでまとめてしまった表現は、自己満足で終わってしまいます。しかし、自分なりの直感を形にしたもとになる表現なので、素早く1方向として作っておきます。</div><div>　さらにクライアントが求めている、メジャーな表現も、もっと広い範囲から情報を集め、それを理解し、選別してまとめ、新しいものとして押し出していこうと思ったことや、考えていることを形にします。この作業は結構大変です。そして、さらに1方向、確かにクライアントが求めている、堅実な1案が完成するのです。</div><div>　この２つの表現を作ったことで、達成感を感じ、ベストを尽くしたと錯覚してしまいがちです。ここで止まってしまうものが世の中の大半です。これでは、提案する２方向が出来たものの、選ばれる方向は明らかにクライアントよりのものになってしまいます。</div><div>　でも、本当に新しいものを生みだすためには、その先に進まなければいけません。この２つのまとめる作業をもっと合理化し、時間を短縮して、再度その仕事に向き合って考える余裕、つまり時間を作るべきです。時間を作ることで、自分の作った表現を客観視できる余裕が生まれます。情報の鮮度や重要度を計って、再度、充分に考え直してみましょう。</div><div><br /></div><div><font color="0A318F">◎わかりやすくしたものを深く考える 〜</font></div><div><font color="0A318F">考えをまとめ、コンセプトを決めること</font></div><div>　この段階で大切なのは、なぜその表現が必要なのか、それによってどんな課題が達成できるのかなど、そもそものクリエイティブの原点に立ち帰ることです。そして、改めてまとめ直した考え方と最初にまとめた原稿を照らし合わせながら、本当に重要なものを導き出すことです。</div><div>　本当に重要なものが「コンセプト／本質」です。コンセプトは、目指すべき方向性そのものですから、『そこの考え方さえ外さなければ、どんな表現でも良いんだ』ということもわかってきます。</div><div>　では、コンセプトから外れずに自分なりの表現を定着させるにはどうすればいいか。これができれば、クライアントにとっても、自分にとっても最善の表現ということになるのです。ここまで来れば、その後は、必要なコンセプトにあったもので、どう表現を積み上げていけるかです。その積み上げ方が、綿密であればあるほど、表現も比例して力強さを増していきます。　</div><div><br /></div><div><font color="0A318F">◎深く考えたものを明るく表現する 〜</font></div><div><font color="0A318F">目標に向かい、最高のものを作ること</font></div><div>　深く考えたものを明るく表現するために必要なのは、クオリティです。そのクオリティをキープするために必要なのは、コンセプト（本質）に合ったものを作るために、必要な要素を考え、必要な人材を決めることです。一方向ではなく、考えられる数方向に対して、探りを入れ、競合させるのも良いやり方です。</div><div>　コンセプト（本質）と表現をぶれないように心がけるためには、常に、なぜ作るのか、なぜ必要か、それによってどうしたいか、などそもそもの考えと、いま進めている作業を、照らし合わせることも大切です。新しい部分はどこか、良いところはどこか、メリットは何か、相乗効果を生み出せるか、これを自分をごまかさず、ウソつかずに最大限に表現し、伝えるものを作り出すのです。</div><div>　それらの要素のひとつひとつは、つまらないことかもしれませんが、ちょっと、ちょっとの小さいこだわりの積み重ねが最大限を築くというイメージでしょうか。コンセプト（本質）に必要なことを積み上げることで、そのものの個性（オリジナリティ）が生まれます。</div><div>　そして出来上がったものは自分にとって最高のものだと思えるようになって、自分たち共通の誇りやプライドが出来るのです。</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="studiovoice0713.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/studiovoice0713.jpg" width="392" height="589" class="mt-image-none" style="" /></span></div> ]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/07/3.html</link>
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            <pubDate>Fri, 10 Jul 2009 10:10:00 +0900</pubDate>
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        <item>
            <title>これまでを振り返って　2</title>
            <description><![CDATA[<div><font color="0A318F">◎はじめの目標は、グラフィックデザイン業界の大先輩</font></div><div>　正直に言えば、僕も、はじめから明解な目標を持っていたわけではありません。僕の実家は日本橋と神田の間にあり、周囲には昭和初期のモダンな建築があふれているという環境で育ったのですが、その影響で建築や空間に魅力を感じ、高校時代は空間やインテリアの仕事をしたいと思っていました。ところが、実際は、その実現のために考え、行動していたわけでは全然なく、むしろ部活動に明け暮れ、建築や空間に対する憧れは、憧れ以上にはなりませんでした。</div><div>　結局、浪人して美大を目指すことになりました。ところが実際に授業を受けるとデッサンが苦手で絵が描けない。それを補うために、自分で描かなくも、表現したいもの・好きなものを集めることで解決できるコラージュという手法に夢中になりました。この手法に夢中になって取り組んだことは、いま思いかえすと「構成＝デザイン」「表現したいものや好きなものを集める＝ディレクション」に近かったのかもしれません。</div><div>　結果的に、予備校で平面構成を褒められ、建築や空間に憧れていたはずの僕は、いとも簡単にグラフィックデザインに転換したのですが、当時はアートとデザインの区別もつかないで闇雲に進んでいただけでした。</div><div>　行き当たりばったりだった僕の転機になったのは、仲條正義氏の事務所でのアルバイト経験でした。デザイン界のトップランナーとして活躍していた仲條正義氏の仕事を、ごく近くで見ることができたことは、何にも増して僕の栄養になりました。仲條正義氏の制作したロゴマークが、パッケージや包装紙や看板、広告など、あらゆるものに展開され、落とし込まれたものがさらに複製され、世の中に広まって行くのを見て、『これこそがデザインだ』と改めて感じて、強くグラフィックデザインに興味を持つようになったのです。</div><div>　専門誌や先輩デザイナーの話を聞いて、グラフィックデザインといってもいろいろなカテゴリーがあること、広告業界がグラフィックデザインの中でも花形であることも初めて知り、仲條正義氏をはじめ、憧れのデザイナーやディレクターの方も増えていきました。</div><div>　誰かに憧れたり、何かを漠然とでも好きになって、自分もそこに近づくためにはどうするのかを考えて、その実現のために行動し始めるようになってからは、とても毎日が楽しく面白いと感じました。漠然としていた目標を、僕は憧れた人と接することで明解にできたのだと思います。それが自分にとって、わかりやすかったし、またその方々を身近に感じることができる環境に身を置けたことがとても良かったのです。この自分の目標を持つことが、自分の方向性を定めるのにとても大切なことだと思います。</div><div><br /></div><div><font color="0A318F">◎自分の得意な表現技術を極めること</font></div><div>　その後、縁あってサン・アドという広告制作会社に入社しました。1989年、バブル全盛のアナログ時代です。仕事内容は先輩ディレクターのアシスタントが、8〜9割。しかし景気が良かったので、仕事は先輩ディレクターがこなしきれないほどあり、先輩に見てもらいながらも自分が担当といえる仕事も与えられました。</div><div>　自分が担当する仕事では、最高の表現を考えようと思い、担当する商品の過去の宣伝の流れや競合の表現などを参考にして、求められているものを模索する日が続きました。とはいえ、いろいろな表現の方向性に惑わされて、自分の得意な表現も身につけないままに闇雲に努力したところで、良い結果は生まれないものです。当時、僕が作っていたものは、料理教室の生徒がつくる料理のようなものだったと思います。表面上の見栄えはそこそこよく出来ていても、味は普通で、これといった新しさも何もない。うまくいってもレシピ通りの普通のものでは、なかなか良いと認められることはありません。デザインの公募展にも良く出していましたが、ほとんど入選はしませんでした。</div><div>　そんな中、学生時代の作品が認められ個展を開く機会が与えられました。当時、僕は印刷の表現に興味があったので、大きいポスターなどを作りたいといった表面上のことばかり考えていました。しかしテーマなしでは展覧会にはなりにくいと感じて、統一した企画はなかったものの、表現上、書体を統一して、見た目を合わせるようにしました。そうすることで、やはり表面上ではありますが、何かのテーマを持った展覧会に見えると思ったのです。イラストレーションなどもその書体に合わせてまとめるようにしました。パソコンもここから使い始め、書体からサンプリングしてイラストレーションを起こしていたので、マーク的な絵は作れるようになりました。この時、選んだ書体はエミグレのトリプレックスライトです。</div><div>　この展覧会で、書体を限定して表現していく手法に良い感触を得て、その後しばらくどんな仕事が来ても、このやり方でつくった企画を1案は必ず作って試していました。そこにこだわることで、根本的にきちんとひとつのモノ（やり方）を完璧に理解して、自分のモノ（自分のやり方）として作れるようになりたいと思ったのです。もともと仲條正義氏のもとで、デザインに惹かれたのもロゴマーク的なものだったことを考えると、書体にこだわったことは、僕にとっては当たり前の結果だったのです。</div><div>　ひとつの書体にこだわる表現を2年、3年と続けていくなかで、自分なりの手法だと思えるモノが出来るようになり、この一連の仕事や作品で日本グラフィックデザイナー協会新人賞なども頂くことになりました。</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="studiovoice0703.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/studiovoice0703.jpg" width="398" height="602" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></div> ]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/07/2-1.html</link>
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            <pubDate>Fri, 03 Jul 2009 12:46:24 +0900</pubDate>
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        <item>
            <title>これまでを振り返って　1</title>
            <description><![CDATA[<div>　僕はグラフィックデザインや広告の仕事を経て、現在は様々なプロジェクトやプロダクトのディレクション／プロデュースの仕事をしています。そんな中で、自分が今、大切にしている言葉が、『わかりにくいものをわかりやすく、わかりやすくしたものを深く考えて、深く考えたものを明るく表現して、明るく表現したものをまじめに伝える』です。</div><div>　この言葉は、お付き合いのある会社の会長さんが社員の方々に向けたメッセージとして使われていたもので、僕も間接的に聞いて素晴しいと思いました。とても端的にモノを創るためのプロセスを表しているからです。これは自分の制作の過程にも欠かせない考え方だと感じ入り、その後は仕事の進行中にたびたび思い起こし、活用しています。</div><div>　みなさんも、この言葉を、仕事の端々で思い起こしてみてください。担当している仕事がうまくいっているか、課題はどこにあるのか、今後、どのように進行すべきかを、自分なりに感じることができると思います。それを繰り返すことで、仕事はどんどん精度を増し、コミュニケーション力や表現力も深まっていくでしょう。</div><div>　まだ、学生の方や社会人になったばかりの方も、自分のめざす方向が見えてきたと感じられる日が来たら、ぜひこの言葉を思い出してほしいと思います。この言葉の持つすごさは、デザインに限らず、すべての仕事、すべてのことを興す時にあてはまることで、必ず役に立つと思うからです。</div><div><br /></div><div><font color="0A318F">◎新たなものを創造するために</font></div><div>　クライアント（広告主、メーカーなど）は、すべての人（ユーザー）に求められているデザイン、クリエイティブ、エンタテインメントを望んでいます。</div><div>　しかし、多くの人に受け入れられるものを考えるのはとても難しいことです。だからデザイナーに限らず、制作に関わるクリエイターの多くは、流行を取り入れよう、時代の気分を表現しようと考えがちです。そこに、すべての人に求められる何かがあるような気がするからです。そうやって、流行の表現や技法は、模倣やアレンジが繰り返され、拡大再生産されながら、ある時期を境に普通なもの、当たり前なものになっていきます。流行からスタンダードなものになっていくのです。</div><div>　うまく、早く、流行に乗れれば、この方法論である程度の恩恵を受けることは可能です。しかし多くの場合、乗ったはずの波は下り坂になっている事が多いものです。アンダーグランド（わかりにくいもの／サブカルチャー）がメジャーにあげられ、楽しまれ、そして普通なもの、スタンダードなものになるスピードは、想像以上に早いのです。</div><div>　だから、流行を追いかけるよりも、僕らにとって大切なものは新たなものを創造することです。それが結果的に流行になれば一番良いと思うのです。これからメジャーにしたいもの、メジャーになるものを考え、作る必要がある。ということを、頭に入れておかなければなりません。</div><div><br /></div><div><font color="0A318F">◎自分の目標を見定め、自分の表現技術を作る</font></div><div>　流行に乗るのではなく、流行を創造するために欠かせないのは、漠然とものをつくるのを止め、自分の表現したいものを見定め、その表現技術を極めることです。これが、クリエイターとして最初に越えなければならないハードルです。そのためにはまず、自分の目標の方向性を見定めることが必要です。</div><div>　解決策のひとつとしてお勧めしたいのは、自分なりの技術論を身につけること。まずは、ひとつでいいのです。それができると、その後の展開がどんどんと楽になります。</div><div>　自分が進むべき方向性を、自問自答して考えをまとめるのは、簡単のようで難しいことです。しかし一度、方向を見定めてしまえば、その後の作業を進めるのがとても効率よくなります。結果、その段階では目標に至らなくても、次に繋がる問題点も見えてきますし、何よりも気持ちよく作業を進められます。</div><div>　人それぞれ考え方は違います。何を基準にするかで変わってくると思いますが、何らかのきっかけで、デザインをやろうと思っているのですから、どうしてそう思ったのか、どうしたいのか、自分の考えを明解にすることで、今、自分が目標にしなければならないものは何かが、見えてきます。そうすると探るべき表現の方向も自然と決まっていきます。</div><div>　あらかじめ区切りを決めておいて、目標を変えるのも良いと思います。手始めに小さな目先の目標を決めて、実行してみると達成感も感じられて良いのではないでしょうか。</div>]]></description>
            <link>http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/2009/06/1-2.html</link>
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            <pubDate>Fri, 26 Jun 2009 17:35:15 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>どうしてデザイナーになったか。その7 </title>
            <description><![CDATA[ <div><br /></div><div><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">サン・アド入社。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">1989年〜</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">23歳の時。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">バブル全盛時代、この頃もアナログ時代。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">まだ一般的にはパソコンが存在しない頃。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">カラーコピー機はこの頃から一般化する。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">清水正己さんの事務所で働かせて頂き、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">約10カ月ぐらいした頃、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">生活が変わったことや自分の家の環境からか、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">僕は急にぜんそくになってしまう。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">今まではそんな病気という病気に</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">かかったことが無かったのでバタバタし、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">事務所を手伝わせてもらうことも一旦やめ、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">休みをもらい検査入院した。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">この検査後も免疫の無いモノを毎週注射され、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">ぜんそくをおこして点滴で直すという、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">免疫を作らせる治療を受けなければならず、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">とても苦痛だった。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">今、考えると申し訳ないが、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">ぜんそくが引き金で中途半端なまま</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">清水さんの事務所を離れてしまった。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">その後、実家にも近かった、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">サン・アドの入社試験があり受けることにした。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">たまたま新卒を採用するタイミングで、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">入社出来ることになった。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">ちょうど１年遅れの新卒のような感じで入社が決まった。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">また出社するまでに、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">3ヶ月ぐらいの空きが出来たことも</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">治療にいけるしいいと思った。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">しかし治療も免疫が無いモノを入れられるのが苦痛で、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">通院は中途でやめてしまい薬だけに頼ることになり、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">寒くなるとぜんそくが出るようなことになってしまう。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">1989年3月、23歳の時にサン・アドに入社。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">先輩ディレクターのアシスタントが、9割。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">しかし景気が良かった時代なので、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">会社には仕事がたくさんあり、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">ソニーの仕事を先輩が見てくれながらも</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">自分で進行させてもらえる、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">担当ともいえる仕事も与えてもらえた。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">何もかも試行錯誤ではあったが、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">クライアントの意向を聞き、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">制作するということをはじめから出来たことはうれしかった。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">印刷にも興味を持ち、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">良い仕法をまねをしてデザインすることが多かった。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"></p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="1.jpg" src="http://www.etbw.net/blog/aoki_katsunori/1.jpg" width="453" height="191" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></span><p></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic"><br /></p><p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">クライアントに企画を説明する、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">そして製作進行し納品するという機会に恵まれて</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">初めてデザイナーになったなぁと感じていた。</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic; min-height: 14.0px"><br /></p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">こうして僕は、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">やっとスタート地点に立て、</p>
<p style="margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 14.0px MS Gothic">デザイナーになった。</p>
</div>]]></description>
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            <pubDate>Thu, 06 Nov 2008 15:38:04 +0900</pubDate>
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