「d」
    2007.11.21 [ Wed ] 11:33

ナガオカケンメイさんの主宰するD&DEPARTMENT PROJECTから

出版されている小冊子「d」(ディ・ロングライフデザイン)に今年

の一月に発売された13号から「デザインの初心」というタイトルで

エッセーを連載しています。

昨年、同誌に「中学生のためのプロダクトデザイン入門」という話

を書かせていただいたのが始まりでした。


「中学生のための・・」という文章を思いついたのは、編集長でもあ

るナガオカさんが『デザインにまつわる本や雑誌は難しくなり過ぎて

いる中学生の人でも理解出来る文章であありたい』という編集主旨に

賛同してつけたタイトルであり内容でした。


わたし自身小学生の時にであった「uni」とか「mono」という高価な

鉛筆と、その専用ケースにいたくかっこよさを感じたのが今から考え

ればデザインとの出会いだったように思います。中学の時には買って

すぐに壊れたバインダーの改善案をお客様相談室にはがきに書いて送

った経験が有り、それが「プロダクトデザイナー」のはじまりだった

とその「「中学生のための・・」の中で述懐しました。


将来どういった道に進みたいかそのことを漠然としながらも夢がちょ

っとリアルになりかけた中学生の人達とそのご両親に、プロダクトデ

ザインという仕事があることを知ってもらえればと思って書きました。


今連載している「デザインの初心」は、わかりやすさを念頭に置きな

がらデザインの道を選ばれた学生さんや、会社に入って数年経った人

が経験し感じるであろう出来事について、先に年を重ねた私なりに

「今でもそこから抜けていない」という告白や「万全ではないけれ

ど卒業しないといけないこともある」といったアドバイス(それほど

のものじゃないですが)を三ページにまとめています。

ちなみにもうすぐ発売される18号(11月25日発売予定)では「スケッ

チ」について書きました。


50ページほどのA5サイズの大きさ、読みやすいように大きな文字で書

かれたその小冊子にはいつも気持のひきしまるような事が書かれてい

て考えさせられることが多く載っています。

日本を代表するプロダクトデザイナーの深澤直人さんのエッセーをは

じめ気鋭のデザインジャーナリストである川上典李子さん、山本雅也

さん、藤崎圭一郎さんのコラムや日本デザインコミッティー事務局長

土田真理子さんによる「日本デザインコミッティー物語」などずっし

りとした内容です。


一度書店で手に取って「d」」の世界と出会って欲しいなあと思いこ

の文章を書いた次第です。



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プロダクトデザイナー

秋田 道夫

1953年大阪生まれ。1977年愛知県立芸術大学美術学部デザイン科卒業トリオ株式会社(ケンウッド)、ソニーデザインセンターを経て1988年よりフリーランスとして公共機器や生活家電のデザインを手がける。デバイスタイルのサーモマグコーヒーメーカーや一本用のワインセラー、六本木ヒルズのセキュリティゲート、他にも公共性の強いデザインとして、「LED 交通用薄型信号機」やICOCAの入金専用機を手がける。