プライスレス
    2007.10.16 [ Tue ] 11:40



今年の3月にスペインとフランスに行ってきました。というかバルセロナ
とパリに。

それは「一流ってなにか。高級て何か」を知りたいと思ったからです。

もちろん国内でも見る事が出来ますが『あのさ、シャンゼリゼ通りのあ
のお店でさ』と言われると『XXで見たあのお店でさ』(XX には各人日本
のあのまちこのまちの名前をかって入れて下さい)というよりなんだか
「良さそう」という感覚がどうしてもあります。

どこで脚をふまれても(そんな経験はもうめったにしませんが)パリや
ニューヨークでふまれた方が身の回りのおじさんにふまれるより「高級」
という幻想があります。わたしには。

そんな自分を「納得」させためにはどうしても見て来て『痛さはいっし
ょでした』と言えるなにか確かなものが欲しい訳です。

痛い思いはしませんでしたが、バルセロナでもパリでもマクドナルドし
てました。(こころなしかシャンゼリゼ通りのマックは美味しかったか
なあ)

ホテルはトップクラスのところと、壁の向こうの宿泊客の息づかいが聞
こえるような木賃宿(ちゃんとおいしい朝食が着いていたのでキチンじ
ゃないですが)両方に泊まりました。

なぜだか木賃宿には無線LANが入っていてしかも使用料無料。
どうりで宿泊客が値段のわりにちゃんとした人が多かった。
合理的なんですね。壁以外は。

一泊だけフォーシーズンホテルに泊まりました。
シャンゼリゼからルィビトンの本店を曲がった奥にあるまさしくわかり
やすく一流のホテルです。

匂いが違う。もっとゴージャスなエントランスをもつホテルは他にもあ
りますが、いい匂いがするんですね。
びっくりしたのは受付の男性がスオッチ(だと思うんですよ)をしてい
たこと。相手を立てる事がサービスの基本ですが、それにしてもここま
で謙虚だとはとびっくり。レシピ(書類)に書き込むペンもまったく使
い捨てのなんでもないボールペンでした。 そんなところふつう見ない
でしょうが、意外とみんなそういうところを見てるもんです。向こうも。

部屋もいい匂い。匂いは高価なものだと思いました。
その良い部屋で「ドラゴンボールZ」見てました。フランス語でチッチも
悟空も亀仙人も流暢に笑いを誘っていました。鳥山明さんはすごいと思い
ます。

バルセロナもパリも書店には「MANGA」が並んでいます。現地語 に
訳された日本のマンガやキャラクターがいっぱい(台湾も香港も中国も
そうです)。

そうかこの良い部屋でもドラゴンボールZは映るんだ。

その部屋に飾ってあった往年のハリウッドスターとドラゴンボールを
見比べておりました。

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プロダクトデザイナー

秋田 道夫

1953年大阪生まれ。1977年愛知県立芸術大学美術学部デザイン科卒業トリオ株式会社(ケンウッド)、ソニーデザインセンターを経て1988年よりフリーランスとして公共機器や生活家電のデザインを手がける。デバイスタイルのサーモマグコーヒーメーカーや一本用のワインセラー、六本木ヒルズのセキュリティゲート、他にも公共性の強いデザインとして、「LED 交通用薄型信号機」やICOCAの入金専用機を手がける。